ジェイゾロフトの副作用
ジェイゾロフトは副作用が出にくいのが特徴ですが、男性にとって重大な副作用があります。それは『性機能障害』です。
ジェイゾロフトの副作用は性機能障害①
性機能障害とは
性行為の際に、性機能に何らかの障害が起こり、性行為が上手できない症状のことです。主に勃起障害・性欲低下・射精障害(絶頂障害)です。
いわゆるED(勃起不全)の症状が起こります。
女性の場合は、生理不順が起こる可能性があります。
抗うつ剤を服用するとどうして性欲が低下するのか?
ジェイゾロフトなどの抗うつ剤には、副作用で性欲低下や性機能障害の症状が起こることがあります。
性機能障害の症状は男女で異なります。
男性の場合は、勃起障害や射精障害など女性の場合は、生理不順などが起こります。
ジェイゾロフトを服用して性欲低下や性機能障害が起こる原因とはジェイゾロフトなどのSSRIの効果が、セロトニン受容体に刺激するため、起こる現象と言われています。
他にも不眠の原因になることがあります。
ジェイゾロフトなどのSSRIはセロトニンに作用するため、性機能障害が起こりやすいのです。
また、抗うつ剤の中にで、セロトニンをブロックする働きのある「デジレル」という種類もあります。
デジレルは、セロトニン受容体をブロックする働きで、勃起不全などの症状が起こらないものあります。
そのため、セロトニン受容体に刺激を与えてしまうと性欲が低下すると考えられています。
ジェイゾロフトなどのSSRIは、セロトニン受容体を刺激します。
数ある抗うつ剤の中でも特に、SSRIが性欲低下や性機能障害があらわれることがわかっています。
抗うつ剤が性機能障害を起こす原因は他にもあります。
抗うつ剤にはアドレナリン受容体をブロックするものもあります。
この効果も性機能障害に少なからず関係していると言われています。
アドレナリンは血管を収縮させる働きがあり、血圧を上げます。
抗うつ剤の影響でアドレナリン受容体がブロックされてしまうと、アドレナリンが機能しなくなり、血圧を下げてしまいます。
アドレナリンが機能しなくなると、血流が悪くなりペニスに血液が流れにくくなり、勃起障害が起こりやすいなります。
また、ドーパミン受容体をブロックする効果がある抗うつ剤もあります。
ドーパミン受容体がブロックされると、「プロラクチン」というホルモンが増えます。
プロラクチンというホルモンは、授乳中に増えるホルモンです。
プロラクチンが増加すると、生理が止まってしまいます。
他にも、乳汁が出ることがあります。男性の場合は、勃起障害の原因になります。
ジェイゾロフトの副作用は性機能障害②
抗うつ剤にも色々な種類が存在しますが、性機能障害を引き起こしやすいと種類が、SSRIに分類されるものです。
性機能障害の原因は『セロトニン』ということはわかっています。
SSRIの特徴であるセロトニンにのみ作用することが副作用として性機能障害を引き起こしやすくするのです。
SSRIに分類されている抗うつ剤の中でも、ジェイゾロフトの主成分のセルトラリンに性機能障害が多くあらわれることがわかっています。
SARIに分類されているトラゾドンという成分は、性欲の低下が起こりにくいですが、稀に「持続勃起症」という副作用が起こってしまう可能性があります。
持続勃起症とは、性的欲求がなくても勃起状態が続く症状です。
持続勃起症を放置してしまうと、さまざまな性機能障害が起こしやすくなります。
逆に性機能障害の副作用が出にくい抗うつ剤もあります。
NaSSAに分類される抗うつ剤です。特に「ミルタザピン」という成分です。
ミルタザピンが性機能障害が出にくい理由には、セロトニン受容体をブロックする働きがあるからだと言われています。
また、三環系抗うつ薬に分類されているアモキサピンは、セロトニンやアドレナリンではなく、ドーパミンをブロックする効果があり「プロラクチン」というホルモンが増え、性機能障害が起こります。
アモキサピンの性欲低下や性機能障害が起こる原因は、従来の抗うつ剤とは理由が異なります。
ジェイゾロフトを服用して性欲低下や性機能障害が起きてしまったらまずは、医師に相談することです。
相談しづらい内容ですが、自分の勝手な判断で対処をすると、より性機能障害が重くなることがあります。
性機能障害の解決策は医師に相談することです。性機能障害が起こっても医師に相談する人が少ないのが現状です。
相談することで治療方針を変更したり、薬を変更するなど対処法はあります。
一番してはいけないことは、自分の判断で薬の服用を止めたり、服用量を減らすことです。離脱症状が起こってしまう可能性があります。
性機能障害は、セロトニンへの効果が少なくなれば改善されていきます。
服用量を減らせる場合は、性機能障害の症状を抑えることはできますが、医師に相談してから行ってください。
服用量を減らせないと判断された場合は、経過観察になります。
性機能障害は、お薬の効果が原因で起こっているので、うつの症状が改善され、お薬の服用を止めると性機能障害も改善されます。
そのため、うつの症状が改善されるまで、経過をみてお薬の量を調整していきます。
また、お薬が慣れてくると性機能障害が改善されるというケースもあります。
他の解決策としては、性機能障害が出にくい抗うつ剤に変更することや服用時間を朝に変えることで改善できることもあります。
お薬を変更する場合は、違う副作用があることも忘れないでください。
ここで大事なのは、性機能障害に困っているかということです。
性機能障害が起こっていても困らないと言う場合は、そのままの治療が行えますし、性機能障害が原因でパートナーとの関係が悪くなってしまうこともあります。
そのような場合は、医師と相談の上で、バイアグラなどのED治療薬を使うことで性機能障害が改善できます。
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